タイの文化(折り鶴)のお話          
  http://www.kohbyo.co.jp/              2004年12月吉日 
【平和祈願のため折り鶴6200万羽】
 こんにちは、『タイローカルニュース速報』のお時間です、リポー
 ターは、Sさん86キロです。今回は平和祈願の折り鶴のニュー
 スです。
 
 タイの南部(ヤラー県、パタニー県、ナラティワート県の3県)の
 治安回復を目指しているタイ政府は、平和の象徴である折り鶴
 6200万羽をタイ全土から集め、12月5日のタイ国王誕生日
 (満77歳)に、この3県へ空中散布するキャンペーンを企画中です。

 深南部3県では、イスラム派の住人が独立、自治権を求めて、
 昨年よりタイ政府と対立して暴動等が起きております。

 さて、6200万羽の由来ですが、6200万はタイの人口で、タイ
 全国民が平和を祈っていると言う事をアピール。

 このことで、小学生は、学校の授業で折り鶴の折り方を習い、
 折り鶴作りに励んでおります。
 多くの学校では宿題にもなっており、たくさん折り鶴を作ってい
 るとのこと。本来タイ全土の国民の平和を祈るはずなのでが、
 参加している人は子供を中心とした一部の人達だけの様でご
 ざいます。(広がれ!日本人の平和を祈る心の文化は折り紙
 から)

 それでもSさんは、タイ人が日本の文化である折り鶴にタイ人
 が接する機会ができたことにうれしく思っています。Sさんの事
 務所でも折り鶴を折っているスタッフが居ましたが、タイの学校
 で教える折り鶴は、首としっぽの折り返しが少なく、首が太いの
 が特徴でした。

 この折り鶴ですが、12月5日に空中散布にあたって軍用機で
 散布する計画ですので、軍用機使用では、3県から反感を煽る
 のでは?、散布した折り鶴もゴミとなり、これを処理するのは
 結局地元住民になるので、悪感情に成るのでは、等の問題を
 抱え、実施の効果が現れるかどうかは大変不明なです。。。

 Sさんの意見は、子供達が心を込めて折った折り鶴が政治的
 に使われるのも。。。。

 12月5日の結果は、後日リポートしたいと思っています。

 いらっしゃいませタイランド。 

 平和を祈る国、タイランドから。Sさんのリポートでした。

 
【つづく。。。。。そして続きです】

 投稿がありましたので、勝手に載せちゃいます。

 Oさんから(日本在住)
  『折り鶴、今、折れるかな。何十年も折っていないですね。
  ただし、この折り鶴ですが、空中散布にあたって軍用機で散布
  する計画で、3県から反感を煽るのでは?
  
  空からまくのは、国王がやめろというんじゃないかな。誰のアイ
  デアか知りませんが、あまりにスタンド・プレイすぎて、国王だっ
  て不快でしょう。
   (折り鶴は折った人の心で道具ではない……、とでもいってく
  れると人気が上がると思いますが)。それに、空からメッセージ
  の付いた紙の爆弾が降ってくるのは老人たちには戦争を思い
  起こさせるから、本当に逆効果でしょうね。』

 Kさんから(日本在住)
  『Sくん、お元気そうでなによりです。この折り紙運動はたしか
  ウボンから始まったんですよね。南タイの問題は、そんなことで
  解決しないというのが英字新聞の論調だったように思いますが、

  きっと田舎でも小学生は折り紙を学校で折らされているんだろう
  なと思います。王様の誕生日が近いんだと思い出させてもらいま
  した。今年は光ファイバーで、iTVニュースの王様のながーーい
  演説をインターネットで見ましょ。忘れてなければ。』