タイの文化(マイペンライはタイ人気質)のお話
【タイの国では、余り突き詰めて物事を判断しない文化
があります】

 タイの方は、問題が発生した時にあまり積極的に白黒をつ
 けたがらないと言う文化が御座います。Sさん名付けて
 「マイペンライ文化」と勝手に命名させていただきました。

  『マイ・ペンライ』とは、
   ・どちらでも結構です。
   ・お構いなく。
   ・どういたしまして。
   ・問題ございません。
  を複合した言葉です、まるで日本語の「どーも」と同じように
  玉虫色の意味合いの言葉で御座います。
  
  『マイ』=否定形ですので、反対語は『ペンライ』なります。
  当然、日本語に充当する訳意は、
   ・ほっとけない程の問題。になります。
  しかし、タイ人はあまり『ペンライ』と言う言葉は強い言葉な
  のであまりお使いになられません。一般的には「ミー・パンハ
  ー=問題があります」をお使いになります。

  タイは、建国以来一度も外国からの占領統治を受けたこと
  がない、アジアの唯一のお国です、政治的にも国民性も強く
  相手を攻める、決めつけることは致しません。

  やっぱり、食料自給率200%のお国にお住みになる方々は、
  余裕があるので、相手を許容する精神が強いのかもしれません。

  このことが相手を尊重する事にも つながり「金持ちは喧嘩し
 ない」的な自衛力が働いているのだとSさんは考えております。

【ちょっとコーヒーブレイク】

 今なら笑い話となるのですが、Sさんの会社のクレーンのチェーン
 が破断する事故が2年ほど前に置きました。

 ちょうど、日中に材料を吊り上げて移動している最中に事故が起
 きました。
  『ドーン』と鈍い音。。。。何だ?と思ってSさん工場へ。。。
  『クレーンのチェーンが切れました』との報告、幸い怪我人もな
 くホッとしました。
  タイ人スタッフ曰く、『直ぐにチェーンを継ぎま〜す、20分ほどで
 仕事出来ま〜す』

  Sさんはそうじゃ無いだろう?自己検証しないのか?と思って事
 情聴取すると、 今回初めてでは無く、2回目の事故とのこと。。。

  いくら『マイ・ペンライ』のお国柄とは言え、、。許容力が高すぎる?
  Sさんさっそく、クレーン会社へクレーム。。。

  


 
 (破断したチェーン、とクレーン) (フックな無くなりぶらぶらしている
 クレーン)

  クレーン会社の日本人の対応
   「あ〜ぁっ、すいませ〜ん、台湾製のチェーンだった様で〜す」
   「さっそく日本製のチェーンへ取り替えさせていただきま〜す」
  と、ボケた回答、、、なんととぼけた会社かと思いました。
 
  しかし、それだけで許してしまったSさんも相当タイ人文化
  に染まっている様です。
  
  しかしその後、許容の精神で接した結果か?
  クレーン会社のサービスチェックが良くなったのは言うまでも御座
  いません。

  やっぱり郷にいれば郷に従え?m(_ _)mと言うお話でした。



       つづく。